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「また白髪を見つけてしまった…前に抜いた場所の近くだから、抜いたせいでもっと増えたのかもしれない」と不安になっていませんか?

実は、白髪を1本抜いたことが原因で新たな白髪が増えるという医学的な根拠は確認されていません。しかし、抜くという行為が頭皮や毛根に負担をかけること自体は事実です。白髪が増えるのは加齢やストレスによる毛根内の色素細胞の働きの低下が主な原因であり、抜く・抜かないという行為そのものが本数を左右するわけではないと考えられています。 この記事では、「抜くと増える」という説がなぜ広まったのか、抜くことで実際に起こりうるリスク、白髪が増える本当の原因、そして抜かずに白髪と付き合っていくための正しい対処法まで詳しく解説します。

白髪は抜くと増える?結論からお伝えします

【結論】白髪を1本抜いても、その本数分だけ新たに白髪が増えるという医学的根拠はありません。ただし、抜く行為そのものが頭皮や毛根にダメージを与えるリスクはあります。

髪の色は、毛根の奥にある毛球という部分で作られるメラニン色素の量によって決まります。1本の毛を抜いたとしても、その刺激が隣接する別の毛根のメラニン生成に影響を及ぼす仕組みは確認されていません。つまり「抜いた場所の周りに次々と白髪が増える」という現象は、抜いたことが直接の原因ではなく、後述するように加齢に伴って白髪が増える時期とたまたま重なって見えている可能性が高いと考えられます。

なぜ「抜くと増える」と言われるのか?広まった3つの誤解

【結論】「抜くと増える」という説が広まった背景には、加齢による自然な変化との混同、抜いた際の炎症の誤認、世代を超えて伝わった言い伝えという3つの要因があると考えられます。

  • 白髪が目立ち始める時期は、もともと加齢によって白髪の本数が自然に増えていく時期と重なりやすく、「抜いたから増えた」と因果関係を誤認しやすい
  • 白髪を強く引き抜くと毛根周辺に軽い炎症が起こることがあり、その部分が赤くなったり産毛が目立ったりすることを「増えた」と感じてしまう
  • 昔から言い伝えとして広まってきた説であり、根拠を確認しないまま世代を超えて伝えられてきた

白髪を抜くとどうなる?頭皮と毛根に起こる3つのリスク

【結論】白髪自体が増えることはなくても、繰り返し抜く行為は毛根や頭皮にダメージを与え、抜け毛や炎症のリスクを高めます。

毛根がダメージを受け、抜け毛や産毛の原因になる

毛を無理に引き抜くと、毛根や周辺の組織に物理的な負荷がかかります。同じ毛穴から繰り返し抜くことを続けると、毛根がダメージを受け、次に生えてくる毛が弱い産毛のような状態になることがあります。

頭皮に炎症や傷ができ、雑菌が入り込みやすくなる

抜いた直後の毛穴には細かな損傷が生じ、雑菌が入り込みやすくなっています。爪や指先に雑菌が付着していると、毛包炎※1などの炎症を起こすリスクがあります。

※1 毛包炎…毛穴の奥にある毛包という組織に細菌が感染し、赤く腫れたり膿を持ったりする炎症のことです。

同じ毛穴を繰り返し傷めると毛が生えにくくなることがある

同じ毛穴を長期間にわたって繰り返し傷つけ続けると、毛根の組織自体がダメージを受け、毛が生えにくくなる可能性があります。1本だけの白髪であっても、抜く習慣が続いている場合は注意が必要です。

そもそも白髪はなぜ増える?メラノサイトの働きと4つの原因

【結論】白髪が増える主な原因は、加齢に伴うメラノサイト※2の働きの低下、ストレスや血行不良、栄養不足、遺伝的な要因の4つが重なり合って起こると考えられています。

※2 メラノサイト…毛根の奥にある、髪の色のもとになるメラニン色素を作り出す細胞のことです。加齢とともにこの細胞の働きが低下すると、メラニンが十分に作られなくなり白髪が増えると考えられています。

加齢によるメラノサイトの機能低下

年齢を重ねると、メラノサイトの数や働きが徐々に低下していきます。これにより髪を作る過程で色素が十分に取り込まれなくなり、白髪として生えてくると考えられています。

ストレス・血行不良の影響

強いストレスは自律神経のバランスを乱し、頭皮の血行を悪化させる要因になり得ます。毛根に十分な酸素や栄養が届きにくくなることで、メラノサイトの働きにも影響が及ぶ可能性が指摘されています。

栄養不足(亜鉛・銅・ビタミンB群)

メラニンの生成には、亜鉛や銅といったミネラル、ビタミンB群が関わっています。これらの栄養素が不足すると、メラノサイトが正常に機能しにくくなる可能性があります。

遺伝的な要因

白髪が生え始める時期や進行の速さには、遺伝的な要因も関わっていると考えられています。家族に若い頃から白髪が多い人がいる場合、体質として同様の傾向が出やすいことがあります。

抜かずに白髪と付き合う3つの対処法

【結論】白髪が気になる場合は、抜くのではなく「根元カット」「部分染め・カラートリートメント」「グレーヘアとして活かす」のいずれかを選ぶことで、頭皮への負担を抑えながら見た目を整えられます。

根元からカットする

本数が少ないうちは、白髪を根元近くでハサミを使って短くカットする方法が頭皮への負担が少ない対処法です。抜くのと異なり毛根を傷つけないため、繰り返し行っても比較的安全です。

部分染め・カラートリートメントで目立たなくする

本数が増えてきた場合は、白髪部分だけを染める部分染めや、洗うたびに少しずつ色をつけるカラートリートメントを使う方法があります。頭皮への刺激が気になる場合は、低刺激タイプの製品を選び、使用前にパッチテストを行うことが推奨されます。

グレーヘアとして活かす

近年は白髪を無理に隠さず、グレーヘアとして活かすスタイルも選択肢のひとつとして広がっています。髪色や髪質に合わせたカットやツヤ出しケアを取り入れることで、清潔感のある印象に整えることができます。

白髪予防に役立つ栄養素・成分5選

白い器に盛られたアーモンド

【結論】白髪予防には、メラニン生成に関わる亜鉛・銅、頭皮の代謝を支えるビタミンB群など、特定の栄養素を意識して取り入れることが有効と考えられています。

  • 亜鉛(牡蠣・レバー・ナッツ類):メラニンを作る酵素の材料となるミネラルで、不足すると髪の健康維持に影響が出やすいとされています。
  • 銅(レバー・ナッツ類・大豆製品):チロシナーゼ※3という酵素の働きを助け、メラニンの合成をサポートすると考えられています。
  • ビタミンB群(豚肉・卵・玄米):頭皮の代謝を促し、健やかな髪が育つ環境を整える働きがあるとされています。
  • ビオチン(卵黄・大豆製品):髪の主成分であるケラチンの生成をサポートする栄養素です。
  • ヨウ素(海藻類):甲状腺ホルモンの分泌に関わり、髪の成長サイクルを支える働きがあると考えられています。

※3 チロシナーゼ…メラニン色素を作り出す過程で働く酵素のことです。この酵素の働きが低下すると、メラニンが十分に作られず白髪の一因になると考えられています。

毎日のヘアケアで意識したい頭皮環境の整え方

布団で眠る女性のイラスト

【結論】白髪予防には食事だけでなく、頭皮の血行を保ち、ヘアサイクル※4を乱さない日常ケアの継続が有効と考えられています。

※4 ヘアサイクル…髪が生まれてから抜け落ちるまでの周期のことです。成長期・退行期・休止期の3段階があり、このサイクルが乱れると健やかな髪が育ちにくくなると考えられています。

  • シャンプー時に指の腹で頭皮を優しくマッサージし、血行を促す
  • 6〜7時間程度の睡眠時間を確保し、成長ホルモンの分泌を妨げないようにする
  • 帽子や日傘、頭皮用のUVケア製品で紫外線から頭皮を守る
  • 喫煙や過度な飲酒など血行を悪化させる生活習慣を見直す

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こんな症状は要注意|抜毛・炎症のサインと皮膚科受診の目安

【結論】以下のいずれかのサインが見られる場合は、セルフケアのみで対処せず、皮膚科など専門機関への相談をおすすめします。

  • 白髪を抜いた部位に赤み・かゆみ・膿など炎症のサインが見られる
  • 短期間のうちに白髪や抜け毛が急激に増えている
  • 頭皮マッサージや食生活の見直しを1〜2ヶ月程度続けても、頭皮の状態に変化が見られない
  • 円形に脱毛している、地肌が広範囲に見えるなど、白髪以外の毛髪トラブルを伴う

これらの症状は、白髪とは別の頭皮疾患や体調不良のサインである可能性もあるため、自己判断で対処を続けず、早めに医療機関を受診することが推奨されます。

白髪にまつわるよくある質問(FAQ)

Q1. 白髪を抜くと本当に増えるのですか?

A. いいえ、1本抜いたことが原因でその周辺に新たな白髪が増えるという医学的根拠は確認されていません。(詳細)

ただし、抜く行為自体が毛根や頭皮にダメージを与えるリスクはあるため、根元からカットするなど別の方法をおすすめします。

Q2. 白髪を切ると増えるって本当ですか?

A. いいえ、カットは毛根を傷つけないため、切ったことが原因で白髪が増えることはないと考えられています。(詳細)

抜くよりも頭皮への負担が少ない対処法のため、本数が少ないうちはカットで対応するのがおすすめです。

Q3. 白髪染めをすると白髪が増えることはありますか?

A. 白髪染め自体が白髪の本数を増やすという根拠はありません。(詳細)

ただし、頭皮に合わない製品を使うと炎症を起こすことがあるため、パッチテストを行い、低刺激タイプの製品を選ぶことが推奨されます。

Q4. ストレスで白髪は増えますか?

A. はい、強いストレスはメラノサイトの働きに影響を与える可能性が指摘されています。(詳細)

ストレスは自律神経のバランスを乱し、頭皮の血行を悪化させることでメラノサイトの働きに影響を与える可能性が指摘されています。ストレスだけが唯一の原因ではありませんが、関連する要因のひとつと考えられています。

Q5. 抜いた白髪から黒髪が生えてくることはありますか?

A. 黒髪に戻る可能性もゼロではありませんが、必ず黒髪になると保証するものではありません。(詳細)

抜いた毛穴から次に生えてくる毛の色は、その毛根のメラノサイトの状態によって決まります。メラノサイトの働きが低下している毛根からは、次も白髪が生えてくる可能性が高いと考えられます。

まとめ|白髪は抜かずに正しくケアしよう

白髪は抜いても本数が増えるわけではありませんが、抜く行為自体が頭皮や毛根にダメージを与えるリスクがあるため、避けるのが望ましい習慣です。

  • 迷信の正体:「抜くと増える」に医学的根拠はなく、加齢による自然な変化との混同や炎症の誤認が背景にある
  • 抜くリスク:毛根のダメージ・頭皮の炎症・毛が生えにくくなる可能性の3つ
  • 増える原因:加齢によるメラノサイトの機能低下、ストレス・血行不良、栄養不足、遺伝的要因が重なり合う
  • 正しい対処法:抜かずに「根元カット」「部分染め・カラートリートメント」「グレーヘアとして活かす」から選ぶ
  • 日常ケア:頭皮マッサージ・睡眠・紫外線対策・栄養バランスの見直しを続ける

白髪対策は一朝一夕で結果が出るものではありませんが、抜く習慣をやめて正しいケアに切り替えることで、頭皮環境を長期的に整えていくことができます。

※本記事は一般的なスキンケア情報を目的としており、特定の効果効能を保証するものではありません。白髪や頭皮の状態に不安がある場合は、皮膚科専門医へご相談ください。

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