「ファンケルなら、肌にやさしいレチノール化粧品もあるのでは…」
夜の洗面所でスマホを手に検索している方は多いのではないでしょうか。以前に別のレチノール製品を使って頬が赤くなり、乾燥して皮がむけた経験があると、次は慎重に選びたくなるものです。
実は、ファンケルの化粧品一覧の中で「レチノール」を商品名に掲げた製品は、確認した範囲では見当たりません。しかし、レチノール類(=ビタミンAの仲間で、レチノールやその誘導体などの総称のこと)を配合した製品がまったく無いわけではありません。公式ニュースで配合を確認できるのは、「BRANCHIC(ブランシック)」のフェイスパワーオン クリームで、配合されているのは純粋レチノール(=ビタミンAの一種で、化粧品では「レチノール」と表示される成分のこと)ではなく、パルミチン酸レチノール(=レチノールの仲間にあたる成分)です。この記事では、確認できた事実と未確認の点を分けたうえで、純粋レチノールとの違い、使い方の手順、A反応(=ビタミンAの仲間の使い始めに起こりやすい赤み・乾燥・皮むけのこと)が出たときの対処、購入前に公式で確認したい項目まで詳しく解説します。
ファンケルにレチノール配合の化粧品はある?公式情報で確認できる1品
【結論】ファンケルの公式ニュースで、レチノール類(パルミチン酸レチノール)の配合を確認できる化粧品は、BRANCHICフェイスパワーオン クリームの1品です。ほかの製品については、全成分を確認できていないため断定できません。
BRANCHIC フェイスパワーオン クリームの概要
ファンケルの公式ニュース(2024年7月10日)によると、BRANCHICフェイスパワーオン クリームは、高機能エイジングケア(=年齢に応じたお手入れを指す言葉のこと)を掲げるプレステージブランド(=高価格帯の化粧品ブランドのこと)「BRANCHIC」のクリームです。内容量は50gで、価格は16,500円(税込)と案内されています。国内では2024年7月29日に、専用ECサイトと直営店で発売されました。
公式ニュースに記載されている配合成分には、パルミチン酸レチノールとパンテノール(=プロビタミンB5とも呼ばれる保湿成分のこと)のほか、デカペプチド(=アミノ酸が10個つながったペプチドのこと)やコラーゲンペプチド(=コラーゲンを細かく分解した成分のこと)などが含まれます。なお、価格や取扱店舗は発売時点の情報のため、現在の内容は公式サイトで確認してください。
「レチノール」名の商品が見当たらない理由と、確認できていない点
ファンケルの化粧品一覧で、商品名に「レチノール」を含む製品は確認できませんでした。商品名に出ていなくても、全成分表示には成分名が載るため、レチノール類の有無は商品名ではなく全成分で判断する必要があります。
たとえば、ファンケルの「リンクルクリーム」の全成分表示を確認したところ、レチノール類は含まれていませんでした。一方で、次の点は今回の調査では確認できていません。
パルミチン酸レチノールと純粋レチノールの違い
【結論】パルミチン酸レチノールは、レチノールに脂肪酸(=油脂を構成する成分のこと)の一種であるパルミチン酸(=脂肪酸の一種で、油脂に多く含まれる成分のこと)が結合した成分で、純粋レチノールとは成分名が異なります。刺激の感じ方は肌質や体調によって異なるため、純粋レチノールと同様に、使い始めは慎重に試す必要があります。
成分名の違い
純粋レチノールは、ビタミンA(=皮膚や粘膜の健やかさに関わる栄養素のこと)の一種で、化粧品では「レチノール」と表示されます。一方、パルミチン酸レチノールは、レチノールにパルミチン酸が結合した形で、化粧品の全成分表示では「パルミチン酸レチノール」と表示されます。
使い始めの考え方とA反応の出方の傾向
パルミチン酸レチノールを配合した製品でも、赤みや乾燥が出ることがあります。肌が敏感な状態のときや、ほかのビタミンA類と重ねて使うときには、赤みや皮むけが出る可能性があります。
医薬部外品の表示とシワ表現はどう関係する?4つの確認ポイント
【結論】化粧品が「シワを改善する」と表示できるのは、承認を受けた有効成分を配合した医薬部外品(=効能を表示できる製品区分のこと)に限られます。レチノール類を配合しているというだけでは、シワ改善をうたうことはできません。
厚生労働省が定める化粧品の効能の範囲には、「シワを改善する」という表現は含まれていません。製品を選ぶときは、次の4点を確認しましょう。
- パッケージや商品ページに「医薬部外品」と表示されているか
- 有効成分として何が記載されているか
- 効能の表示が「うるおいを与える」「肌を整える」など化粧品の範囲か
- 販売元の公式サイトに同じ表示があるか
BRANCHICフェイスパワーオン クリームの医薬部外品区分は、今回確認できた公式ニュースには記載がなく未確認です。本記事では、このクリームでシワが改善するとは述べていません。
レチノール類配合クリームを使うときの一般的な手順と頻度5ステップ
【結論】レチノール類を配合した製品は、夜のスキンケアの最後に少量から使い始め、最初は週1〜2回にとどめるのが一般的な目安です(onecosme.jpの使い方解説でも、最初は週1〜2回とされています)。製品の使用方法が公式に定められている場合は、そちらを優先してください。
- パッチテスト(=少量を肌に塗り、赤みやかゆみなどの反応を見る試し塗りのこと):二の腕の内側などに少量を塗り、数日かけて赤みやかゆみが出ないか様子を見ます。
- 夜に使う:夜のスキンケアの最後に使います。翌朝は日焼け止めを使ってください。
- 量を守る:公式の使用量に従い、まず少なめから始めます。
- 頻度を決める:週1〜2回から始め、赤みや乾燥感がなければ、肌の様子を見ながら使用頻度を調整します。
- 朝は紫外線対策:翌朝は日焼け止めを使い、肌が乾燥していないかを確認します。
A反応(赤み・皮むけ)が出たときの対処とやめるべきサイン4つ
【結論】赤みや皮むけが出たら、使用頻度を減らすか一度休み、保湿を中心にしたケアに切り替えます。症状が強い、または続く場合は使用を中止して皮膚科に相談してください。
やめるべきサイン
次のような症状が出た場合は、使用をやめましょう。
- 塗った直後から強いヒリつきや痛みがある
- 赤みや腫れが数日たっても引かない
- かゆみやブツブツ、水ぶくれが出た
- 皮むけが広がり、化粧水もしみる
皮膚科受診の目安
使用を中止しても症状が数日以上続くとき、顔全体に広がるとき、目の周りが腫れるときは、製品名と全成分表示を持って皮膚科を受診してください。
妊娠中・授乳中の注意
妊娠中・授乳中は、ビタミンA類を含む化粧品の使用について、事前に医師に相談してください。
購入前に公式で確認したい4項目
【結論】レチノール類を配合した製品は、商品名ではなく、公式の全成分・表示区分・販売状況・使用方法の4点を確認してから選ぶことが勧められます。
- 全成分:「パルミチン酸レチノール」「レチノール」などの表記があるか
- 表示区分:化粧品か医薬部外品か
- 販売状況:現在も公式で販売されているか。フリマサイトなどの転売品は、保管状態を確認できません
- 使用方法:使用量、頻度、朝の使用可否、併用の注意
ファンケルのレチノールに関するよくある質問(FAQ)
Q1. ファンケルにレチノール配合の化粧品はありますか?
A. 公式ニュースで確認できたのは、BRANCHICフェイスパワーオン クリーム(パルミチン酸レチノール配合)の1品です。(詳細)
商品名に「レチノール」を含む製品は確認できませんでした。ほかの製品は全成分を確認できていないため、公式の全成分表示で確認してください。
Q2. BRANCHICフェイスパワーオン クリームの特徴は?
A. 高機能エイジングケアを掲げるクリームで、パルミチン酸レチノールとパンテノールなどが配合されています。(詳細)
公式ニュースには、デカペプチド、コラーゲンペプチドなどの配合も記載されています。内容量は50g、発売時点の価格は16,500円(税込)です。
Q3. パルミチン酸レチノールと純粋レチノールはどう違いますか?
A. パルミチン酸レチノールは、レチノールに脂肪酸が結合した成分で、全成分表示の名称も異なります。(詳細)
刺激の感じ方は肌質や使用頻度によって異なるため、低頻度から試すことが大切です。赤みや乾燥が出る可能性もあります。
Q4. 初めて使うとき、頻度はどのくらいがよいですか?
A. 週1〜2回から始めるのが一般的な目安です。(詳細)
パッチテストを行い、赤みや乾燥感がなければ、様子を見ながら調整します。製品に使用方法の指定がある場合は、それに従ってください。
Q5. 赤みや皮むけが出たらどうすればよいですか?
A. 使用頻度を減らすか一度休み、保湿を中心にしたケアに切り替えます。(詳細)
症状が強い、数日以上続く場合は使用を中止し、皮膚科に相談してください。
まとめ|ファンケルでレチノールを選ぶ前の4つの要点
ファンケルでレチノール類を探すときは、商品名ではなく全成分表示で確認することが基本です。確認できたBRANCHICフェイスパワーオン クリームは、純粋レチノールではなくパルミチン酸レチノールを配合しています。
- 配合の確認:公式ニュースで確認できたのはBRANCHICクリーム1品。ほかは全成分で確認する
- 成分の違い:パルミチン酸レチノールはレチノールに脂肪酸が結合した成分で、刺激の感じ方は肌質によって異なる
- 使い方:夜に少量から、週1〜2回で始め、朝は紫外線対策を行う
- 表示の確認:シワ改善をうたえるのは承認を受けた医薬部外品に限られる
レチノール類のケアは、一朝一夕で変化を実感できるものではなく、肌の様子を見ながら継続して判断することが大切です。
※本記事は一般的なスキンケア情報を目的としており、特定の効果効能を保証するものではありません。肌状態に不安がある場合は、皮膚科専門医へご相談ください。