「日焼け止めの吸収剤と散乱剤って、何が違うの?どちらを選べばよい?」
日焼け止めの成分の違いに迷っている方に向けて、整理します。
日焼け止めの成分は、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いを知り、SPF・PAの表示と全成分表示、肌質を確認して選ぶのが基本です。この記事では、成分の違いと、成分ごとの詳しい解説ページへの案内、選び方の共通ポイント、やめるべきサインをまとめます。
日焼け止めの成分とは?化粧品で表現できる範囲
日焼け止めは、紫外線から肌を守ることを目指す製品で、SPFとPAの表示は、製品全体の試験で決まります。成分単独の数値ではありません。
日焼け止めの効果の目安であるSPF(=主にUV-Bを防ぐ指標)とPA(=UV-Aを防ぐ指標)は、成分単体ではなく、製品全体の試験で決まります。化粧品で表現できる効能は、日やけによるシミ・ソバカスを防ぐなどの範囲です(厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(2011年)に基づく区分です)。
紫外線を完全に防ぐことはできないため、日傘や帽子など、他の対策と併用する方法があります。
日焼け止め成分の2つの種類|早見表
日焼け止めの成分は、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類に分けて整理すると、選びやすくなります。
どちらが優れているというものではなく、使用感や肌への合う・合わないが異なります。両方を組み合わせた製品もあります。
| 分類 | 成分の例 | 説明(=の後は用語の意味) | 詳しい解説 |
|---|---|---|---|
| 紫外線吸収剤 | メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど | 紫外線を吸収する性質をもつ成分 | 紫外線吸収剤 |
| 紫外線散乱剤 | 酸化亜鉛、酸化チタン | 紫外線を反射・散乱させる性質をもつ粉体 | 紫外線散乱剤 |
紫外線吸収剤|メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変えることで、紫外線から肌を守ることを目指す成分です。
紫外線吸収剤(=紫外線を吸収する性質をもつ成分)は、日焼け止めなどの化粧品に配合されます。成分表示では、「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」などの名称で表示されます。感じ方は、製品や肌質によって異なります。
紫外線吸収剤
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル:紫外線吸収剤の一種で、日焼け止めなどの化粧品に配合される成分です。
紫外線散乱剤|酸化亜鉛・酸化チタン
紫外線散乱剤は、紫外線を反射・散乱することで、紫外線から肌を守ることを目指す白色の粉体成分です。
紫外線散乱剤(=紫外線を反射・散乱させる性質をもつ粉体)は、日焼け止めやファンデーションなどに配合されます。白っぽく見えたり、きしみを感じたりする場合があり、使用感は製品によって異なります。
紫外線散乱剤
- 酸化亜鉛:白色の無機粉体で、紫外線散乱剤として日焼け止めなどに、粉体としてパウダーやファンデーションなどに配合される成分です。
- 酸化チタン:白色の無機粉体で、紫外線散乱剤として日焼け止めなどに、白色顔料としてファンデーションなどに配合される成分です。
日焼け止めを選ぶときの5つの共通ポイント
日焼け止めは、SPF・PA・成分の種類・使用感・使うシーンの5点を確認して選びます。
- SPF・PA:日常使いか、屋外のレジャーかなど、使うシーンに合わせて選ぶ。数値が高いほど肌への負担を感じる場合もある。
- 成分の種類:吸収剤と散乱剤で、使用感や肌への合う・合わないが異なる。
- 肌質:敏感肌は、刺激を感じやすい場合があるため、パッチテストをしてから使う方法がある。
- 使用感:白浮き、きしみ、べたつきなど、使用感は製品によって異なる。
- 落としやすさ:クレンジングが必要な製品かどうかを、製品の表示で確認する。
日焼け止めを使うときの注意点
日焼け止めは、適量を使い、汗や皮脂で落ちた場合は塗り直し、洗い流すときは製品の指定に従います。
日焼け止めは、塗る量が少ないと、表示されたSPF・PAの値が得られない場合があります。製品の使用方法に従い、適量を使ってください。
レチノールやピーリング系の成分を使っているときは、肌が紫外線の影響を受けやすい場合があるため、日中の紫外線対策を続けてください。
やめるべきサインと皮膚科を受診する目安
強い痛み・腫れ・水ぶくれ・発疹が出たとき、休んでも赤みやヒリつきが続くとき、範囲が広がる乾燥・皮むけやかゆみ・湿疹を伴うときは、使用を中止して皮膚科を受診してください。
| 状態 | 続けて様子を見てよい目安 | 使用を中止して相談する目安 |
|---|---|---|
| 赤み・ヒリつき | 軽く、回数を減らすと落ち着く | 強い痛みがある、休んでも続く |
| 乾燥・皮むけ | 保湿を続けても範囲が広がらず、かゆみや湿疹を伴わない | 範囲が広がる、かゆみや湿疹を伴う |
| 腫れ・水ぶくれ・発疹 | 該当なし | 出た時点で中止し、皮膚科を早めに受診 |
敏感肌の方、アトピー性皮膚炎(=かゆみや湿疹を繰り返す慢性の皮膚の病気)などの皮膚疾患がある方、妊娠中・授乳中の方は、使い始める前に医師へ相談しておくと安心です。
日焼け止め成分に関するよくある質問(FAQ)
よく聞かれる5つの疑問に、成分の種類と使用方法の確認を基本として答えます。
Q1. 紫外線吸収剤と散乱剤は、どちらを選べばよいですか?
A. どちらが優れているというものではなく、使用感と肌への合う・合わないで選びます。(詳細)
敏感肌の方は、製品の使用方法に従い、パッチテストをしてから使ってください。
Q2. ノンケミカルとは何ですか?
A. 一般に、紫外線吸収剤を使っていない製品を指す呼び方です。(詳細)
決まった定義があるわけではないため、全成分表示で確認してください。
Q3. SPFとPAは、数値が高いほどよいですか?
A. 使うシーンに合わせて選びます。数値が高い製品は、肌に負担を感じる場合もあります。(詳細)
日常使いか、屋外のレジャーかなどで、選ぶ目安が変わります。
Q4. 日焼け止めは、塗り直したほうがよいですか?
A. 汗や皮脂、摩擦で落ちる場合があるため、製品の使用方法に従って塗り直します。(詳細)
塗り直しの方法については、日焼け止めの塗り直しの記事で解説しています。
Q5. 日焼け止めで肌荒れしたときは、どうすればよいですか?
A. 使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科を受診してください。(詳細)
別の製品を試す場合は、パッチテストを行ってから使ってください。
まとめ|吸収剤と散乱剤の違いを知り、使用感と肌質で選ぶ
日焼け止めの成分は、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いを知り、SPF・PA・使用感・肌質を確認して選ぶのが基本です。
- 範囲:SPF・PAは製品全体の試験で決まり、成分単独の数値ではない。
- 種類:紫外線吸収剤と紫外線散乱剤。両方を組み合わせた製品もある。
- 選び方:SPF・PA・成分の種類・使用感・使うシーンを確認する。
- 使い方:適量を使い、汗や皮脂で落ちた場合は塗り直す。
- やめどき:強い痛み・腫れ・水ぶくれ・発疹が出たときは使用を中止して皮膚科を受診する。
肌の変化には時間がかかることがあるため、無理に量や回数を増やさず、肌が安定する使い方を続けることが大切です。