「肌荒れが気になるけれど、CICA・グリチルリチン酸・パンテノールの違いが分からない…」
成分名が多くて迷っている方に向けて、種類ごとに整理します。
肌荒れが気になるときの成分は、成分の種類と製品の区分(化粧品か医薬部外品か)を確認し、全成分表示と使用方法を確認して、肌が敏感なときは少量から試すのが基本です。この記事では、種類別の早見表と、成分ごとの詳しい解説ページへの案内、選び方の共通ポイント、やめるべきサインをまとめます。
肌荒れケアとは?化粧品で表現できる範囲
肌荒れが気になるときのスキンケアで、化粧品で表現できる効能は、肌を整える・肌にうるおいを与えるなどの範囲です。
化粧品の効能は、「肌にうるおいを与える」「肌を整える」「肌の乾燥を防ぐ」などの範囲に限られます(厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(2011年)に基づく区分です)。ニキビや炎症を治す、赤みを消すといった表現はできません。
肌荒れの症状が続く場合や、広がる場合は、スキンケア成分の選び方より先に、皮膚科で状態を確認することが大切です。
肌荒れが気になるときの成分の4つの種類|早見表
肌荒れが気になるときの成分は、ツボクサ(CICA)系・医薬部外品の有効成分として使われることがある成分・植物由来のエキス・その他に分けて整理すると選びやすくなります。
種類ごとの優劣を示すものではなく、成分を探しやすくするための分類です。表示できる効能は製品の区分(化粧品・医薬部外品)によって異なります。
| 分類 | 成分の例 | 説明(=の後は用語の意味) | 詳しい解説 |
|---|---|---|---|
| ツボクサ(CICA)系 | CICA、マデカッソシド | ツボクサ=セリ科の植物 | ツボクサ(CICA)系 |
| 医薬部外品の有効成分として使われることがある成分 | グリチルリチン酸2K、アラントイン | 医薬部外品=国の承認を受けた有効成分と効能の範囲で効能を表示できる区分 | 医薬部外品の有効成分として使われることがある成分 |
| 植物由来のエキス | ドクダミ、ヨモギ、ハトムギ、カレンデュラ、紫根、ティーツリー | 抽出部位や方法で含まれる成分が異なる | 植物由来のエキス |
| その他 | パンテノール、アズレン | 製品の区分によって扱いが異なる | その他 |
ツボクサ(CICA)系|CICA・マデカッソシド
CICA(ツボクサエキス)とマデカッソシドは、ツボクサに由来する成分で、肌を整えることを目指す製品に配合されます。
CICA(シカ)は、ツボクサから得られるエキスの通称です。マデカッソシドは、ツボクサに含まれる成分の一つです。成分表示では「ツボクサエキス」「マデカッソシド」などの名称で表示されます。
ツボクサ(CICA)系
- CICA(ツボクサエキス):セリ科のツボクサから得られるエキスで、肌を整えることを目的としたスキンケアに配合される成分です。選び方や使い方を整理しています。
- マデカッソシド:ツボクサ(CICA)に含まれる成分で、化粧品に配合されることがあります。
医薬部外品の有効成分として使われることがある成分|グリチルリチン酸2K・アラントイン
グリチルリチン酸2Kとアラントインは、医薬部外品の有効成分として使われることがある成分です。表示される効能は製品の区分によって異なるため、製品の表示で確認します。
医薬部外品(=国の承認を受けた有効成分と効能の範囲でのみ効能を表示できる製品の区分のこと)と化粧品では、表示できる効能が異なります。一般の化粧品では、医薬部外品としての効能は表示できません。
医薬部外品の有効成分として使われることがある成分
- グリチルリチン酸2K:甘草(カンゾウ)の根などに含まれるグリチルリチン酸から作られる成分です。医薬部外品の有効成分として使われることがあります。表示される効能は製品の表示で確認し、一般の化粧品では医薬部外品としての効能は表示できません。
- アラントイン:アラントインは、コンフリー(ヒレハリソウ)などの植物に含まれる成分で、現在は合成品も使われています。医薬部外品の有効成分として使われることがあります。一般の化粧品では、医薬部外品としての効能は表示できません。
植物由来のエキス|ドクダミ・ヨモギ・ハトムギ・カレンデュラ・紫根
植物由来のエキスは、化粧水やクリームに配合され、肌を整えることを目指す製品に使われます。植物によっては、アレルギーに注意が必要です。
植物由来のエキスは、抽出部位や方法によって含まれる成分が異なります。植物アレルギーのある方は、使用前に医師へ相談してください。ティーツリーは精油(=植物から得られる香り成分を含む油)で、濃度によっては刺激を感じやすい場合があります。
植物由来のエキス
- ドクダミエキス:ドクダミから得られるエキスで、化粧水やボディケア製品などに配合される植物由来の成分です。
- ヨモギエキス:ヨモギの葉などから得られるエキスで、化粧水やクリームなどに配合される植物由来の成分です。
- ハトムギエキス:イネ科のハトムギの種子から得られるエキスで、化粧水などに配合される植物由来の成分です。
- カレンデュラ(トウキンセンカ):キク科のカレンデュラ(トウキンセンカ)の花などから得られるエキスで、クリームやバームなどに配合される植物由来の成分です。
- 紫根(シコン)エキス:ムラサキの根から得られるエキスで、化粧品などに配合される植物由来の成分です。
- ティーツリー:オーストラリア原産のティーツリーの葉から得られる精油で、化粧品などに配合されることがある成分です。
その他|パンテノール・アズレン
パンテノールとアズレンは、化粧品に配合されることがある成分です。製品の区分と表示を確認します。
パンテノールは体内でパントテン酸(ビタミンB5)に変わる成分で、アズレンは青色を示す成分の一つです。どちらも製品の区分によって扱いが異なる場合があります。
その他の成分
- パンテノール(プロビタミンB5):体内でパントテン酸(ビタミンB5)に変わる成分で、化粧品に配合されることがあります。
- アズレン(グアイアズレン):青色を示す成分(アズレン類)の一つで、化粧品に配合されることがあります。
肌荒れが気になるときの成分を選ぶ5つの共通ポイント
肌荒れが気になるときの成分は、製品の区分・全成分表示・香料やアルコールの有無・パッチテスト・続けやすさの5点を確認して選びます。
- 製品の区分:化粧品か医薬部外品かを確認する。表示できる効能が異なる。
- 全成分表示:配合されている成分名を確認する。
- 香料・アルコール:肌が敏感なときは、香料やアルコール(エタノール)の有無も確認する。
- パッチテスト:初めての製品は、腕の内側などで少量を試してから顔に使う。
- 続けやすさ:毎日使う製品は、使い心地や価格も含めて、続けられるものを選ぶ。
成分を組み合わせるときの注意点
肌が荒れているときは、新しい成分を増やさず、シンプルなお手入れに戻して様子を見ます。
肌荒れが気になるときに、新しい製品を複数同時に取り入れると、合わなかったときに原因が分かりにくくなります。使う製品を減らし、1つずつ試す方法があります。
レチノールやピーリング系の成分は、刺激を感じやすいため、肌が荒れているときは使用を控えてください。
やめるべきサインと皮膚科を受診する目安
強い痛み・腫れ・水ぶくれ・発疹が出たとき、休んでも赤みやヒリつきが続くとき、範囲が広がる乾燥・皮むけやかゆみ・湿疹を伴うときは、使用を中止して皮膚科を受診してください。
| 状態 | 続けて様子を見てよい目安 | 使用を中止して相談する目安 |
|---|---|---|
| 赤み・ヒリつき | 軽く、回数を減らすと落ち着く | 強い痛みがある、休んでも続く |
| 乾燥・皮むけ | 保湿を続けても範囲が広がらず、かゆみや湿疹を伴わない | 範囲が広がる、かゆみや湿疹を伴う |
| 腫れ・水ぶくれ・発疹 | 該当なし | 出た時点で中止し、皮膚科を早めに受診 |
敏感肌の方、アトピー性皮膚炎(=かゆみや湿疹を繰り返す慢性の皮膚の病気)などの皮膚疾患がある方、妊娠中・授乳中の方は、使い始める前に医師へ相談しておくと安心です。
肌荒れが気になるときの成分に関するよくある質問(FAQ)
よく聞かれる5つの疑問に、成分の種類と使用方法の確認を基本として答えます。
Q1. CICAとグリチルリチン酸2Kは、どう違いますか?
A. CICAはツボクサ由来のエキス、グリチルリチン酸2Kは甘草の根に含まれる成分から作られる成分で、由来が異なります。(詳細)
製品の区分(化粧品・医薬部外品)によって、表示できる効能が異なります。
Q2. 医薬部外品と化粧品は、何が違いますか?
A. 医薬部外品は、国の承認を受けた有効成分と効能の範囲で、効能を表示できる製品の区分です。(詳細)
化粧品は、効能の範囲が定められており、医薬部外品としての効能は表示できません。
Q3. 肌荒れが気になるときは、どの成分から試せばよいですか?
A. 特定の成分から始める決まりはなく、製品の区分と全成分表示を確認して選びます。(詳細)
症状が続く場合や広がる場合は、まず皮膚科で状態を確認してください。
Q4. 植物由来の成分なら、肌に優しいですか?
A. 植物由来でも、肌に合わない場合があります。(詳細)
初めて使うときは、パッチテストを行ってから、少量で試してください。
Q5. ニキビがあるときも使えますか?
A. 製品の使用方法に従います。炎症のあるニキビが広がる場合は、皮膚科の受診を検討してください。(詳細)
製品に「ニキビ用」などの表示がある場合は、その製品の区分と効能の表示を確認してください。
まとめ|製品の区分と全成分表示を確認し、少量から試す
肌荒れが気になるときの成分は、製品の区分と全成分表示を確認し、シンプルなお手入れで少量から試すのが基本です。
- 範囲:化粧品の効能は、肌を整える・肌にうるおいを与えるなどの範囲。
- 種類:ツボクサ系・医薬部外品の有効成分として使われることがある成分・植物由来のエキス・その他。
- 選び方:製品の区分・全成分表示・香料やアルコールの有無・パッチテストを確認する。
- 組み合わせ:荒れているときは、新しい成分を増やさず、1つずつ試す。
- やめどき:強い痛み・腫れ・水ぶくれ・発疹が出たときは使用を中止して皮膚科を受診する。
肌の変化には時間がかかることがあるため、無理に量や回数を増やさず、肌が安定する使い方を続けることが大切です。