「下地まで塗り終えてから、日焼け止めを塗り忘れたことに気づいた…」「下地の上から日焼け止めを重ねたら、頬でヨレて丸まってしまった」
と悩んでいませんか?
出かける数分前の洗面台で下地を塗り終えたあとに、日焼け止めを重ねてよいのか迷う場面は少なくありません。順番には基本があり、逆に塗ってしまったときの対処やUV効果付き下地の見方にも判断のコツがあります。
日焼け止めは下地の前に塗るのが基本です。下地を先に塗ってしまった場合は、上から重ねず、落として塗り直すか、メイクの上から使える日焼け止めを使う方法があります。UV効果付き下地の表示は、塗る量やムラによって表示どおりにならない可能性があるため、屋外にいる時間が長い日は日焼け止めとの併用が無難です。この記事では、基本の順番、下地を先に塗ったときの対処、UV効果付き下地の見方、ヨレやテカリを防ぐ塗り方、受診の目安を順に解説します。
下地と日焼け止めはどちらが先?基本は「日焼け止め→下地」の順
結論からお伝えすると、順番は「①スキンケア(化粧水・乳液など)→ ②日焼け止め → ③化粧下地 → ④ファンデーション」です。
日焼け止めは、肌の表面にとどまって紫外線を防ぐものです。その働きを担うのが紫外線吸収剤(=紫外線を吸収して熱などに変える成分)と散乱剤(=紫外線を肌の表面で跳ね返す成分)です。この上に下地を重ねると、日焼け止めの層を保ったまま、肌色の補正や化粧もちの調整ができます。反対に、下地の上から日焼け止めを塗ると、下地がこすれて動き、ヨレや色ムラが出やすくなると考えられます。
化粧下地は「ファンデーションの前に使う化粧品」
化粧下地は、肌色や凹凸を整えたり、ファンデーションをなじみやすくしたりする目的で使う化粧品です。日焼け止めとは役割が異なるため、日焼け止めのあと、ファンデーションの前に置きます。
下地を先に塗ってしまったときの対処3つ
結論からお伝えすると、下地を先に塗った場合は「①そのまま上から重ねない」「②下地を落として塗り直す」「③時間がないときは、メイクの上から使えると表示された日焼け止めで補う方法がある」の3つで対処します。
- そのまま上から重ねない:下地の上に日焼け止めを塗ると、下地がこすれて動き、ヨレや色ムラが出やすくなると考えられます。下地が動いた部分は、日焼け止めの量にもムラができるおそれがあります
- 下地を落として塗り直す:時間があれば、ぬるま湯で濡らしたコットンやティッシュでやさしく拭き取り、日焼け止め→下地の順で塗り直します。強くこすらないでください。落ちにくい場合は、製品の使用説明に従ってクレンジングを使います
- 時間がないときは補う手段を使う:日焼け止めスプレーやUVパウダーなど、メイクの上から使えると表示された製品で補う方法があります。ただし、顔にスプレーを使うときは吸い込みや目への飛散に注意し、製品の使用説明に従ってください
UV効果付き下地だけで日焼け止めは不要?屋外の時間別に見る4つの確認
結論からお伝えすると、下地にSPF(=主に肌を赤くする紫外線を防ぐ指標)・PA(=主に肌を黒くする紫外線を防ぐ指標)表示があっても、塗る量や塗りムラで表示どおりの紫外線対策になるとは限りません。屋外にいる時間が長い日は、日焼け止めを先に塗る併用が無難です。
SPFとPAは、製品ごとの表示試験で定められた条件で測られた数値です。下地は日焼け止めに比べて薄くのばして使うことが多いため、表示の数値が得られる量を顔全体に塗れていない可能性があります。また、日焼け止めと下地を重ねても、それぞれのSPF値を足し合わせた数値になるとは、製品の表示からは確認できません。
| その日の予定 | 確認すること | 目安 |
|---|---|---|
| 通勤・通学で短時間だけ外を歩く | 下地のSPF・PA表示と、塗る量 | UV下地のみで済ませる場合も、塗りムラを作らない |
| 午前・午後に外を歩く時間がある | 日焼け止めの有無 | 日焼け止め→下地の順で併用する |
| 屋外のレジャー・スポーツ | 汗や水への強さ、塗り直しのしやすさ | 日焼け止めを十分な量で塗り、塗り直しも想定する |
| 一日中ほぼ室内 | 窓からの光の入り方 | 下地の表示で足りるか、窓際で過ごす時間で判断する |
日焼け止めは十分な量を肌にムラなくのばすことが大切だと考えられます。量が少なすぎたりムラがあったりすると、紫外線を防ぎきれない部分ができる可能性があります。UV効果付き下地だけに頼る場合は、この点が当てはまるかを確認してください。
ヨレ・テカリを防ぐ4つの塗り方
ポイントは「①日焼け止めの量は減らさない」「②触って指に付かなくなってから下地を重ねる」「③下地は薄く点置きしてこすらず押さえる」「④テカリはティッシュで押さえてから補う」の4つです。
- 日焼け止めの量は減らさない:ベタつくからと日焼け止めを少なくすると、塗りムラのある部分は紫外線を防ぎにくくなります。量は減らさず、なじむまでの時間で調整します
- 触って指に付かなくなってから下地を重ねる:待ち時間は日焼け止めの剤型(=ジェル状・乳液状・クリーム状など製品の形状の分類のこと)や量で変わるため、一律の分数は決められません。製品の使用説明を最優先にし、記載がなければ、指でそっと触れても日焼け止めが付かず、ぬるつきを感じない状態を目安にします
- 下地は薄く点置きしてこすらず押さえる:額・両頬・鼻・あごに少量を点で置き、中心から外側へ指の腹でなじませます。円を描くようにこすると、下の日焼け止めが動いて、塗った膜が細かく丸まる状態(=モロモロ)が出やすくなると考えられます
- テカリはティッシュで押さえてから補う:皮脂や汗で崩れた部分に重ねるとムラになりやすいため、ティッシュで軽く押さえて崩れを取り、必要な部分にメイクの上から使える日焼け止めを足します。屋外で過ごす時間が長い日は、汗をかいたときや崩れが気になったときに塗り直してください
併用をやめるべきサインと皮膚科受診の目安
結論からお伝えすると、ヒリヒリ・赤み・かゆみなどが続く場合は使用を中止し、症状が強い場合や長引く場合は皮膚科を受診してください。
- 塗った直後や日中にヒリヒリ・赤みが出る:日焼け止めか下地、またはその組み合わせが合っていない可能性があります。いったん使用を中止します
- 腫れ・強いかゆみ・湿疹が出る:すぐに使用を中止し、皮膚科を受診してください
- 使用をやめても症状が治まらない、数日以上続く:自己判断で別の製品に切り替え続けず、皮膚科で相談します
- 夜に落としきれず、赤みやざらつきが続く:日焼け止めと下地を重ねた日は、製品の使用説明に従ってクレンジングを使い、洗い残しがないか確認します
初めて使う製品は、腕の内側などで試してから顔に使う方法もあります。ただし、パッチテスト(=腕の内側などに少量を塗って異常が出ないかを見る方法)で異常がなくても、肌トラブルが起きないとは限りません。
下地と日焼け止めに関するよくある質問(FAQ)
日焼け止めが先、下地はなじんでから重ねます。下地のUV表示は、塗る量や重ね方で表示どおりになるとは限りません。
Q1. 下地と日焼け止めは、どちらを先に塗ればよいですか?
A. 日焼け止めが先、下地が後です。(詳細)
日焼け止めの層を保ったまま、肌色の補正や化粧もちの調整を重ねるためです。下地の上から日焼け止めを塗ると、下地が動いてムラや崩れの原因となると考えられます。
Q2. UV効果付きの下地だけで、日焼け止めは別に塗らなくてもよいですか?
A. 屋外にいる時間が長い日は、日焼け止めを先に塗る併用が無難です。短時間の外出なら、表示の量に近づけて塗る方法もあります。(詳細)
下地は薄くのばすことが多く、表示の数値が得られる量を塗れていない可能性があります。屋外での過ごし方は、本文の確認表も参考にしてください。
Q3. 日焼け止めのあとに下地を重ねるとヨレたりテカったりするのはなぜですか?
A. 日焼け止めが肌になじむ前に重ねたり、こすったりすると、日焼け止めが動いてヨレやすくなると考えられます。(詳細)
指で触れて日焼け止めが付かない状態になってから、薄く点置きした下地を押さえるようになじませてください。テカリはティッシュで軽く押さえてから補います。
Q4. 日焼け止めを少なめに塗るとどうなりますか?下地と併用するときの量はどう考えますか?
A. 量が少なすぎたりムラがあったりすると、紫外線を防ぎきれない部分ができる可能性があります。併用する場合も、日焼け止めの量は減らさないでください。(詳細)
日焼け止めは十分な量を肌にムラなくのばすことが大切だと考えられます。下地のUV表示を足し合わせた数値になるとは、製品の表示からは確認できません。
Q5. メイクをしたあとに日焼け止めを塗り直すには、どうすればよいですか?
A. 崩れた部分をティッシュなどで軽く押さえて取り、メイクの上から使える日焼け止め(スプレー・パウダー・クッションタイプなど)で補います。(詳細)
汗をかいたときや崩れが気になったときは、早めに塗り直してください。
まとめ|日焼け止めが先、下地はなじんでから、UV表示は過信しない
日焼け止めのあとに下地を重ねる順番が基本です。下地を先に塗った場合は、上から重ねず、落として塗り直すか、メイクの上から使える製品を使う方法があります。
- 順番:スキンケア → 日焼け止め → 下地 → ファンデーション
- 逆に塗ったとき:上から重ねず、落として塗り直すか、メイクの上から使える日焼け止めで補う
- UV表示:下地の表示は、塗る量や重ね方で表示どおりになるとは限らない。屋外時間が長い日は日焼け止めを先に塗る
- 塗り方:日焼け止めの量は減らさず、指に付かなくなってから下地を薄く点置きし、こすらず押さえる
- 異常時:ヒリヒリ・赤み・かゆみが続く場合は使用を中止し、皮膚科に相談する
製品や肌の状態で、ちょうどよい待ち時間や量は変わります。数日かけて、自分の肌と製品に合う組み合わせを見つけていくのが現実的です。
※本記事は一般的なスキンケア情報を目的としており、特定の効果効能を保証するものではありません。肌状態に不安がある場合は、皮膚科専門医へご相談ください。